コラム

J-CDSプロジェクトの成果発表〜研究成果を発表する場の選び方〜

本プロジェクトでは、進捗状況を各種学会や研究フォーラムなどで口頭発表やポスター発表することをマイルストーンとして設定しており、研究成果はJ-CDSサイトでも公表しています。


高等教育に関する学会は、例えば大学教育学会、日本高等教育学会、大学行政管理学会、日本教育工学会があります。それぞれ、学会の成り立ちやあり方が異なる点と、研究志向か実践志向で異なっています。
研究フォーラムは、大学間連携で作られたコンソーシアムや任意団体・各大学の高等教育センター等が開催するものです。例えば、大学教育研究フォーラム(京都大学)、大学教育改革フォーラムin東海、四国地区大学教職員能力開発ネットワーク(SPOD)フォーラムなどがあります。これらは、研究志向の発表もありますが、実践志向が強いものです。


本プロジェクトは、実践活動を研究として整理していくスタンスのため、実践研究(アクションリサーチ)として位置づけています。したがって、研究フォーラムで発表することが多いです。


研究成果を研究フォーラムで発表する目的は大きく2つあります。一つは、批判的検討を受けることです。複数メンバーで取り組んでいる研究活動とはいえ、研究活動の抜け落ちや分析の間違いの可能性がゼロとはいえません。また、客観的な評価を受けることによって、メンバー内でも気づかない視点を得ることがあります。
もう一つの目的は、研究活動を公にすることです。研究成果は、その専門分野の研究者や実践者の目に触れ、学問知として広まることがとても重要だと考えます。特にアクションリサーチは、研究者が課題に積極的に関わり、解決に導いていく社会変革活動の一つですから、波及していくことが非常に重要になるものと筆者は考えます。


自己研鑽やSD活動として、学会や研究フォーラムに情報収集に行かれる方の報告をブログなどで多く見かけるようになりました。筆者が務める新潟大学では、今年の12月に広島のエリザベト音楽大学で開催された大学教育学会課題研究集会で、教職協働で取り組んだ活動を教員と職員が連携して発表する試みを行いました。職員の方に、①教員の研究活動を知ってもらうこと②他大学の教職員と対話してもらうこと、③普段事務的な経費処理でしか見たことがない学会をリアルな場として感じてもらうことの3点が価値あったのではないかと感じています。


今年度の計画として、本プロジェクトの成果発表の場として、京都大学高等教育研究開発推進センター主催の第26回大学教育研究フォーラム(2020年3月18・19日開催)におけるポスター発表を選びました。
本プロジェクトに関わるメンバーが計3本のポスター発表をする予定です。本コラムをお読みになった皆様と当日京都大学でお会いして、意見交換できますことを楽しみにしております。

(新潟大学 上畠洋佑)