コラム

文部科学教育通信でJ-CDSプロジェクトの連載が始まりました

ジアース教育新社が刊行している業界紙である文部科学教育通信において、本プロジェクトがNo.467からリレートーク形式の連載を開始しています。https://www.kyoikushinsha.co.jp/book/7467/index.html

この連載初回において、私は本プロジェクトが大学教職員の社会貢献型SDであると提唱しました。SDとは組織的な教職員を対象にした職能開発等の取組です。大学は公共性の高い非営利組織ですので、SDをすることが間接的な社会貢献になるものと考えられますが、直接的な社会貢献ができればなお良いと考えます。

大学教職員が大学から外に積極的に出て、自らが社会に開かれていくことは、自らの視界を拓いていくことにつながるでしょう。

これからのSDはリーダーシップ型に加えて、ファシリテーター型が重要になるものと考えます。キーワードはエンパワメントです。これまでのSDは、カリスマ・スーパー大学職員の英雄譚的な講演や著作が媒体の中心になって「いつかあの人になりたい」「ああいうすごい人材を育成・雇用することが第一だ」という観点が重視されてきました。このようなリーダーシップ型アプローチのSDと併存する形で、かつてリーダーであった見識者・実力者が前に出ずに若手を力づけながら(=エンパワメント)、SDを実施していくファシリテーター型アプローチのSDが萌芽しています。

代表的なものとして「アツイ大学人~ベテランの会~」があります。新潟で生まれたこの動きは、2000年代初頭に湧きあがった初期の大学職員ムーブメントに連なっているように感じます。この火種がより大きくなり、全国に波及することを望むとともに、私自身もエンパワメントしていくように支援していきたいと思います。

愛媛大学でSDの人材養成プログラムの企画・運営に係る中で、仮説として「情熱SD」と「冷静SD」の両方が必要だと感じていました。「情熱SD」とは大学職員マインド(職務意識)を高め、職務にあたる意思や感情をポジティブな方向に導くものです(アート、人文的)。「冷静SD」は、教育工学や組織心理学等を用いて、科学的に大学職員のスキルや知識を高めるものです(サイエンス・科学的)。どちらか一方が大事ではなく、経営学において組織経営や人材育成等で重要視されるようなアートとサイエンスの両立が、大学教職員のSDには必要なのだと私論として温めています。

実は、J-CDSプロジェクトはTwitter上の雑談から始まりました。このように、日常の疑問や不満に、組織や社会を変えていく芽が存在します。本コラムをお読みの方で、ぜひ何か動き出したいことがありましたら、いつでも私にご連絡ください。可能な限りご支援します。(本HPの問い合わせフォームをご利用ください。)