コラム

年末のご挨拶とご紹介

2019年も残すところわずかとなりました。日本版コモン・データセット構築を目指す本プロジェクトも、徐々にですが前に進んでいるように感じております。

今年は大きな災害や政治的な事件等、例年よりも世間を揺るがす出来事が多かったように思います。特に入試改革に関する路線変更は、大学の教職員にとって、いろいろと考えることが多かったかと思います。そのようなきっかけか、これまでの鬱憤がたまっていたのか、政府の大学改革に関する批判論が多くありました。

一見すると本プロジェクトは、大学改革の流れを汲む一つのアプローチであるととらえられそうですが、推進しているメンバーからするとそのような意識はほとんどありません。どちらかというと、大学改革で荒れてしまった大学内部を整理したり、疲弊する大学の現場を支援する平常化・鎮静化を図りたいという気持ちがほとんどです。

人が学びやすい環境・組織を作るためには、人が人らしく働けるようにすることが必要だと思います。人が人らしくあるためには、思いやりと対話と想像力が必要なのだと思います。特に、金沢・松山・新潟という地方都市に住んでいて、出張や帰省などで東京にきた時に感じる人々の余裕のなさや殺伐とした空気を感じるたびに思います。社会や政府という誰ともわからないものに責任を一方的に押し付けるだけでは解決しないように思います。そんな時に、ゆるやかに人とのつながりを、無理せず意識して作り出していくことが大切なのだと思います。

今月から、徳島文理大学の藤本正己さんが本プロジェクトに参画してくださることになりました。 次回のコラムでは藤本さんから寄稿を頂く予定です。私を含めプロジェクトメンバーも寄稿を楽しみにしております。

それでは、みなさま良いお年を。

(新潟大学 上畠洋佑)