J-CDS(Japan-Common Data Set)プロジェクトの目的・概要
J-CDSの目的は、日本版コモン・データ・セット(以下、「CDS」)と呼ばれる共通のデータ・フォーマットを作成することにあります。
CDSを策定することにより得られるメリットは大きく2つあります。
1つ目は大学内外のステークホルダーが活用しやすいデータを作成し公表する事です。これにより、ステークホルダーは大学間で比較しやすい各大学の情報を簡単に得る事が可能となります。
2つ目は、CDSは共通のデータ・フォーマットであるため、大学に多数寄せられる外部からの調査の回答に活用が期待できます。CDSを外部からの調査に活用することにより大学側の調査の回答負担の軽減が期待できます。
J-CDSプロジェクトの背景
何故、私たちはCDSを検討する事になったのでしょうか。
それは今までの大学の情報公開に関する議論や取り組み、また大学の現場が通常の業務に加えて、雪崩式に寄せられる様々な調査の回答により負担を感じて疲弊しているのではないかという問題意識が発端です。

CDSが出来るとどうなるか
CDSが作成され、各大学のHPやいずれかの媒体でまとめて公開されますと、どうなるのでしょうか。大学外からはCDSを参照する事で必要な情報をいつでも手に入れる事が出来るとともに、大学側も調査回答依頼のたびにデータを作成する必要がなくなります。

J-CDS進行中のプロジェクト
J-CDSプロジェクトでは、CDS実現に向けて3つのプロジェクトに分かれて、研究を行っています。
①CDS検討ワーキンググループ
CDS検討ワーキンググループでは、マスメディア4社の調査の共通項目の抽出やマスメディアの調査と学校基本調査や大学ポートレートとの情報公表項目との比較検討や分析を実施しています。
②大学負担調査ワーキンググループ
大学には国や外部の団体や企業からの調査が多数寄せられています。CDSを検討することは大学の調査回答負担を減らすことになるのか、そのことを明らかにするため外部調査の回答の大学の負担について事例調査やヒアリング調査分析を行います。
③CDS海外事例調査ワーキンググループ
日本版のCDS検討の為に、諸外国のCDSや関連分野について調査研究を行います。
助成について
本プロジェクトは、一部の研究については下記の助成を受けて研究を進めています
・大学行政管理学会 2018年度 若手研究奨励 第40号
「マスメディアから大学への調査依頼に対する現状分析」
プロジェクトメンバー募集
J-CDSプロジェクトは、CDSや大学の情報公開に興味があり、共同でプロジェクトに加わる人を募集しています。研究活動の経験の有無は問いませんが、プロジェクトメンバーの募集対象者は大学関係者や大学院生等とさせていただきます。
興味がある方は、問い合わせフォームからお願いします。
J-CDSプロジェクトメンバー
淑徳大学 荒木 俊博
法政大学 井芹 俊太郎
明星大学 岩野 摩耶
新潟大学 上畠 洋佑
高千穂大学 近藤 直幸
東北学院大学 齋藤 渉
東北学院大学 長山 琢磨
福岡大学 藤原 僚平
広島市立大学 山咲 博昭
日本学術振興会 特別研究員 渡辺健太郎